- アーム
- arm / boom 風況観測マストに計器を取り付ける棒状の構造物。支柱が三角及び四角トラスの場合、主風向に対して90°方向に設置、支柱が円柱の場合、主風向に対して45°方向に設置するのが望ましい。それにより、支柱からの影響を最小限に抑えられる。
- 安全率
- safety factor 材料の基準の強度と許容応力の比。
- ウィンドアトラス
- wind atlas 風況マップ。年平均風速の分布。
- ウィンドヴィア
- wind veer 鉛直方向の風向変化。
- ウィンドシア
- wind shear 風向に対して垂直な面上の風速変化。参考記事「ウィンドシア」
- ウィンドシアべき指数
- wind shear exponent ウィンドシアの指数則(べき法則)の指数
- ウィンドファームコントロール
- windfarm control 風力発電所制御。風力発電所全体の性能を向上するために、個々の風車の制御を、風車間の空気力学的相互作用を考慮して調整する技術。
- ウィンドプロファイル
- wind profile 風速の鉛直分布。風車ロータに流入する風条件を表す重要なパラメータ。平坦地形の場合、べき乗則または指数則で表される。複雑地形の場合は、これらの法則に従わないこともある。
- ウィンドローズ
- wind rose 風向出現頻度分布。風配図。
- ウェイク
- wake 物体の後流に発生する速度欠損を伴う流れの事。風力発電の分野では、発電用風車の後ろに発生する流れを意味する事が多い。風況観測マストが風車後流に入った位置にあると速度の減少や乱れに増加のなどの影響を受ける。
- ウェイク減衰定数
- wake decay constant (WDC) ウェイクによる速度欠損の一様風速への回復のしやすさを表す定数。例えば、陸上で0.075、洋上で0.04など。ウェイクモデルや地表面粗度、周囲乱流強度により、異なる。
- ウェイクモデル
- wake model 参考記事「ウェイクモデル」
- ウェイク損失
- wake loss ウェイクによる発電量の損失。風速、風車のスラストに依存する。風車間の距離が小さい時、低風速の時、洋上など地表面粗度が小さい時、ウェイク損失が大きくなる。風車レイアウトは、ウェイク損失が小さくなるよう、サイトの主風向を踏まえて、主風向に風車間隔が大きくなるように設置する。
- ヴェーラー指数
- Wöhler curve exponent S-N曲線の傾きの逆数を表すパラメータ。
- 渦相関法
- eddy correlation method
- エアロゾル
- aerozol 気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子と周囲の気体の混合体。
- 鉛直ライダー
- vertical (profiling) LiDAR 空気中のエアロゾルによる反射波のドップラーシフトを計測することにより、風速のレーザー光射出方向成分(視線風速)を計測し,複数方向の視線風速計測結果から水平風速を算定する。鉛直ライダーは、一般的に、VADスキャン方式で計測し、レーザーを鉛直上向きの軸周りに回転させる。連続的に円錐上を計測する連続波式(CW式)と、4つの方位角(+垂直)を計測するパルス式(DBS式とも呼ばれる)がある。
- オフセット
- offset 相関解析の一次式(y=ax+b)のオフセットb。切片。風況においては、MCP法、風速計の校正値、リモートセンシング機器のKPI評価等で用いられる。
- おろし
- fall wind, downslope wind 山から吹き降りてくる強風。カタバ風の一種。おろしは、暖かい乾燥したフェーン型、冷たい乾燥したボラ型に分類される。
- 温位
- potential temperature 空気塊を乾燥断熱的に1000hPaの高度に移動させたときの温度のこと。