極値風速は、サイトアセスメントの評価項目の中で最も重要な項目の一つです。
IEC規格において、極値風速は、再現期間50年の10分間平均値で評価をします。
再現期間Tとは、統計用語で、年間に超過する確率Rの逆数で定義されます。

50年に1回の確率と聞くと、非常に稀な事象と思われるかもしれません。
しかし、この確率は、1年の内に超える確率が1/50(=2%)ということですので、運転期間が20年の場合は、1-(1-1/50)^20(≒33%)となります。
33%の確率というと、それほど稀な事象ではないということが分かると思います。
風車の設計は、安全性と経済性のバランスを考慮して、再現期間が50年と設定されています。
再現期間と超過確率(運転期間20年の場合)
| 再現期間 | 超過確率 | 非超過確率 | 超過確率 (運転期間) |
| 50年 | 2.0% | 98.0% | 33.2% |
| 100年 | 1.0% | 99.0% | 18.2% |
| 500年 | 0.2% | 99.8% | 3.9% |